慶良間の大自然を感じよう!海や山を眺めながら楽しめるウォーキングポイントをご紹介
目次
慶良間諸島ってどんなところ
慶良間諸島(けらましょとう)は、沖縄県県庁所在地の那覇市から西へ40kmほど離れた場所にある島しょ群です。
東シナ海に大小あわせて20余りの島々が点在しており、沖縄本島からは気軽に足をのばせるリゾート地としても人気があります。
慶良間諸島の中で人が住んでいる島は、主に渡嘉敷(とかしき)島・座間味(ざまみ)島・阿嘉(あか)島・慶留間(げるま)島です。
前島はかなり人口が少なくなってしまい、電気や水道も現在は通ってないそうです。
行政の区分は、渡嘉敷島を中心とする渡嘉敷村と、座間味島を中心とする座間味村にわかれています。
慶良間の魅力
慶良間諸島の魅力は、なんといっても大自然。
慶良間諸島周辺の海の一部は、2005年に慶良間諸島海域という名称でラムサール条約に登録されています。
また、2014年に慶良間諸島および周辺海域が日本では31番目となる国立公園に指定されており、豊かな自然が魅力の場所となっています。
世界を魅了するケラマブルー
「ケラマブルー」という言葉を聞いたことがありますか?
世界でも有数の透明度を誇る、慶良間諸島周辺の海の美しさをあらわす言葉です。
「ケラマブルー」の名前の通り、海はどこまでも青く透き通っていて、数十メートルの深さまで見渡せるといわれています。
その美しさは一度見たら忘れられないことでしょう。
マリンアクティビティの聖地
美しい海で楽しむマリンアクティビティはとても魅力的です。
定番のダイビングやシュノーケリングは、慶良間諸島でしか見られない熱帯魚や希少な海の生物がたくさん観察できます。
その他パラセーリングやSUPなど、人気のマリンスポーツも体験できます。
12月下旬~4月上旬限定のホエールウォッチングもおすすめです。
壮大な大自然
国立公園に指定されているほど、慶良間諸島は手つかずの大自然が残っています。
その魅力はケラマブルーの海だけにとどまりません。
ケラマジカやケラマツツジなど、土地限定の固有種もたくさん生息しており、同じ日本とは思えないほどです。
自然の中のウォーキングを楽しんで、展望台から絶景を眺めるのもおすすめです。
ケラマブルーの魅力
ケラマブルーの魅力は、美しく青い海というだけではありません。
サンゴ礁を形成しているサンゴは、日本で確認されているうちの6割以上が慶良間諸島周辺のものとなっており、多種多様なサンゴが生息しています。
海の生き物の種類が多いことから、日本だけでなく世界的にも人気の高い海となっており、ケラマブルーを目当てに海外からも多くの人が訪れています。
ウォーキングで大自然を感じよう
国立公園に指定されている座間味島や渡嘉敷島は、ハイキングコースやウォーキングコースが整備されています。
慶良間諸島の大自然を感じるにはウォーキングがぴったりです。
ウォーキングのおすすめポイントや注意点について、詳しくご紹介します。
ウォーキングの楽しみ方
慶良間諸島は亜熱帯気候のため、年間を通して比較的温暖なので、冬にホエールウォッチングとウォーキングを楽しむのもおすすめです。
夏はどうしてもハイシーズンのため混雑しますが、冬であれば離島のゆったりした雰囲気の中で観光できます。
日差しが強い日はありますが、熱中症の危険が少なくなるのもメリットといえますね。
壮大な自然を感じよう
白い砂浜、緑の山、そして青く美しい海。
この3つの壮大な大自然の景観を一度に味わえるのが、慶良間諸島ウォーキング最大の魅力です。
慶良間諸島は島と島との距離が比較的近く、多島海景観を楽しめるスポットが多いのも特徴です。
また、リアス式海岸や切り立った崖など特色ある地形も多いので、歩いているだけで新しい発見がたくさんあります。
絶景を眺めながら楽しめる
慶良間諸島の島々は、お互いの島が眺められるので、どの島の展望台からも絶景が楽しめます。
青い海と点在する島々のコントラストはどれも素晴らしく、ついついカメラのシャッターを押してしまいそうになります。
また、阿嘉島と慶留間島を結んでいる全長530mの阿嘉大橋も絶景ポイントの1つです。
東側に渡嘉敷島、西側にサクバルの奇岩群を望むことができるので、慶良間諸島の自然の魅力がぎゅっと詰まったスポットともいえます。
運がよければ、橋の上から海の中を泳ぐウミガメの姿が見られるかもしれません。
達成感を感じられる
慶良間諸島のウォーキングコースは全体的にアップダウンが激しいので、平坦な道を歩くよりはかなりきついです。
しかし、道中がきつい分、目的地までたどり着いた時の達成感は格別です!
整備されている道であれば、休憩ポイントなどもありますので上手に活用するといいでしょう。
座間味島のノルディックウォーキングコースは、2本のストック(棒)を使ってウォーキングするため、下半身への負担も少なく、体力づくりにもぴったりです。
ストックは現地でレンタルできます。
ウォーキングをする際の注意点・服装・持ち物について
ウォーキングの際は動きやすい服装に運動靴であれば、基本的には問題ないでしょう。
冬でも日差しが強いことがあるので、サングラス・日焼け止めは準備しておくことをおすすめします。
お店が少ないので、長時間歩く場合は飲み物を事前に買っておきましょう。
気になる人はトイレの場所などもチェックしておくと安心です。
おすすめのウォーキングポイント
ここからは、おすすめのウォーキングポイントをご紹介します。
ご紹介するのは、高月山展望台・照山展望台・神の浜展望台・女瀬の崎展望台・稲崎展望台の5つです。
高月山展望台
高月山(たかつきやま)展望台は、座間味島の座間味集落の東に位置します。
高月山は137mの高さで、展望台が2つあり、第1展望台からは安護(あご)の浦・渡嘉敷島・沖縄本島が見えます。
第2展望台からは古座間味(ふるざまみ)ビーチや安室(あむろ)島、天気のいい日は遠くに久米島を眺めることができます。
おすすめポイント
それぞれの展望台から違った景色を楽しめるので、両方の展望台にぜひ足を運んでください。
第1展望台は、沖縄本島の夜景も楽しむことができますので、時間帯を変えてチャレンジしてみるのもいいですね。
例年3~4月に遊歩道に咲き誇る、ケラマツツジの姿もきれいですよ。
座間味港からの行き方
座間味港からは徒歩20~30分です。
途中かなり坂のアップダウンがきつい場所があるので、体力が心配な人はレンタルバイクなどを検討するといいかもしれません。
照山展望台
照山(てるやま)展望台は、渡嘉敷島にある照山の山頂付近に位置する展望台です。
照山は阿波連(あはれん)の集落と渡嘉志久(とかしく)ビーチの間にあります。
おすすめポイント
展望台の眼下には緑の森、目の前には慶良間諸島の島々という絶景が広がっています。
360度の大パノラマで見る雄大な景色は、日頃の小さな悩みなんてどこかへ飛んで行ってしまいそうな素晴らしさです。
ケラマツツジはここでも咲いており、見ごろは2~3月です。
渡嘉敷港からの行き方
渡嘉敷港から車やバイクで約13分走ると展望台のふもとまで行けますが、その後は階段を上るので徒歩となります。
照山の高さは約170mですが、階段を上り続けることになるため、ご紹介している展望台の中ではいちばん険しい道のりかもしれません。
神の浜展望台
神の浜展望台は、座間味島の西側、阿真ビーチの近くにあります。
そこまで高い場所にあるわけではありませんが、展望台が2階建てになっており、ベンチやテーブルなどもあるので休憩場所としても利用できます。
おすすめポイント
阿真ビーチから近いので、海でいっぱい遊んだ後にのんびり景色を眺めながらひと休み、なんていうのもいいですね。
日が沈む時間帯は特におすすめで、東シナ海に沈む夕日と慶良間諸島の美しい写真が撮れますよ。
座間味港からの行き方
座間味港からの所要時間は車で10分ほどです。
歩いていくにはかなり距離があるので、レンタカーなどを利用するか、宿の人に送迎を頼むようにしましょう。
女瀬の崎展望台
女瀬の崎(うなじのさち)展望台は、座間味島の西の端にあります。
先ほどご紹介した神の浜展望台からは、歩いて10分ほどです。
おすすめポイント
駐車場からの道は断崖の上を歩いているかのようで、ダイナミックな地形を眺めながら展望台まで行くことができます。
展望台は岬の先端にあり、さえぎるものが何もないので、目の前に広がる青い海と慶良間諸島をひとりじめできますよ!
ここから見る夕日もとってもきれいです。
座間味港からの行き方
座間味港からはかなり距離があるので、レンタカーやレンタルバイクの利用をおすすめします。
途中のアップダウンもかなりきついので、自転車は厳しいかもしれません。
稲崎展望台
稲崎(いなざき)展望台は座間味島の北側にあります。
ホエールウォッチングにも最適の場所で、別名クジラ展望台ともよばれています。
おすすめポイント
女瀬の崎展望台と同じくこの展望台も岬の先にあるので、白い波が荒々しく岩壁に寄せるダイナミックな光景を目にすることができます。
12~4月はクジラに出会える確率が高いので、シーズンオフの時でも行ってみる価値がありますよ!
座間味港からの行き方
座間味港からは車で15分ほどです。
ケラマブルーの海を眺めながらドライブして、展望台をいくつかまわってみるのもおすすめです。
マリンアクティビティも慶良間の醍醐味
慶良間諸島といえば、ケラマブルーの海で楽しむマリンアクティビティ。
おなじみのダイビングやシュノーケリングだけでなく、様々なマリンスポーツを体験できるので、それぞれの魅力についてご紹介します。
シュノーケリング
透明度ばつぐんの海で楽しむシュノーケリングは、マリンアクティビティの定番といえます。
慶良間諸島にはたくさんのシュノーケリングスポットが点在しています。
楽しみ方・魅力
慶良間諸島のそれぞれの島にシュノーケリングスポットがあり、出会える生き物も異なってきます。
ウミガメの姿を見られる場所もあれば、サンゴ礁が群生しているところ、熱帯魚の群れを鑑賞できるなど場所によって魅力はさまざまです。
どのポイントでも水が透き通っているので見晴らしも良く、ケラマブルーの海を満喫できること間違いなしです!
ダイビング
シュノーケリングと同じく、慶良間諸島でのダイビングもおすすめです。
どのポイントに潜るかによって見える海の中の景色が全く違ってきます。
慶良間諸島でのダイビングは、ボートから潜るボートダイビングとなります。
楽しみ方・魅力
ダイビングは年中楽しめるマリンアクティビティで、季節によって出会える生き物が違います。
また、シュノーケリングよりも深く潜るので、海底のダイナミックな地形を楽しめるのも魅力です。
SUP
SUPはスタンドアップパドルボードの略です。
ハワイ発祥のマリンスポーツで、ボードの上に1人で立って乗り、パドルを使って自分で海の上を進んでいきます。
楽しみ方・魅力
SUPはほとんどの人が短時間で基本的な操作をマスターできるので、初心者の方にも体験してほしいマリンスポーツです。
海の上に立っているような感覚なので、慣れてくると高い視点からの景色を楽しみながらアクティビティを満喫できますよ。
カヌー・カヤック
カヌーとカヤックは、両方とも人力で船を漕ぐマリンスポーツです。
2つの違いは漕ぐときのパドルで、カヌーはブレードが片側だけについているシングルブレード、カヤックは両方にブレードがあるダブルブレードを使います。
楽しみ方・魅力
熱帯魚やサンゴ礁を見ながらカヌーやカヤックで進んでいくのは、ダイビングやシュノーケリングとまた違った魅力があります。
初心者向けの体験ツアーもあれば、1日中楽しめるツアーもあり、希望に合わせてさまざまなプランが選べるのもカヌーやカヤックのメリットです。
パラセーリング
パラセーリングは、パラシュートを使って空に浮かび上がるアクティビティです。
以前はハーネスを装着して立った状態で乗るのが主流でしたが、現在はブランコ型の器具に座って乗るタイプのものが多いです。
楽しみ方・魅力
パラシュートというとゆっくり落下していくイメージですが、パラセーリングはちょっと違います。
パラシュートをモーターボートで引っ張ることによって空に浮かび上がるので、スピード感あふれる空中散歩が楽しめます。
鳥になったような気分で、空からの素敵な景色が堪能できるのが魅力です。
おすすめのツアー3選
最後に、慶良間諸島周辺で楽しめるおすすめのツアーを3つご紹介します。
どのマリンアクティビティも魅力的なので、どれにしようか迷ってしまいますね!
まとめ
慶良間諸島は、「ケラマブルー」と呼ばれるほど美しい青い海と、壮大な自然が魅力の場所です。
展望台から絶景を眺めたり、マリンアクティビティをとことん楽しんだりするのもいいですね。
観光シーズンとしては夏が人気ですが、冬はホエールウォッチングもでき、整備されたウォーキングコースもたくさんあります。
沖縄本島からも日帰りできる近場のリゾート、慶良間諸島にぜひお越しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。