
【慶良間諸島】フェリーと高速船どっちで行くのがおすすめ?予約方法からアクセスの注意点を徹底解説!
目次
フェリー・高速船を使って慶良間諸島へ遊びに行こう!
沖縄県には大小さまざまな離島があり、その数は何と、160を超えるとも言われています。
そんな離島には、沖縄本島だけでは味わうことのできない大自然や独特な文化が存在し、そこでしか味わうことのできない特別な体験ができるでしょう。
中でも、沖縄本島からフェリー・高速船にて日帰りや一泊で旅行ができる上、白い珊瑚礁や青く透き通る海が魅力のマリンレジャーの楽園、慶良間諸島が旅行先として近年人気があります。
慶良間諸島は国立公園に指定されるほど美しい海と自然を持ち、世界中のダイバー達からも注目の的となっているのです。
今回は、自然や海を愛するすべての人におすすめしたい、慶良間諸島への船旅の魅力をご紹介いたします。
那覇の泊港(とまりん)から各離島へ
沖縄県那覇市にある泊港「とまりん」は、沖縄本島から各離島へ行き来するための定期フェリーや、高速船が発着する旅客ターミナルのことです。
このターミナルからは多くの離島へ気軽に行くことができるので、地元民や旅行者にとっても欠かせない場所です。
9つの離島と本島を結ぶ航路がある泊港ですが、今回はここからフェリー、高速船で行くことのできる離島、慶良間諸島のおすすめの島々をご紹介します。
粟国島
フェリーのみ1日1便の運航なので、島へ行く場合には離島現地での宿泊を前提に行かれることをおすすめします。
なお、ターミナル東岸のターミナルビルの近くにはフェリーの発着場所があり、乗船チケットは当日購入のみ可能となっています。
渡嘉敷島
慶良間諸島内でも最も本島に近いと言われている離島で、フェリーで約1時間あれば行くことができます。
さらに高速船を利用する場合は、わずか35分〜40分ほどで到着するので、日帰りの船旅には最適です。
フェリー発着場所はターミナル東岸に、高速船発着場は北岸にあります。
なお、乗船チケットは電話予約することも可能で、受付は2ヶ月前からとなっています。
座間味島
座間味島へ行くための直行便はありませんが、フェリーと高速船ともに、座間味島と阿嘉島の両島に寄港します。
座間味島に行く場合には阿嘉島で下船後、車で約10分の陸移動が必要です。
フェリーの所要時間は片道約2時間、高速船であれば1時間ほどとなっているため、日帰り旅行をしたい場合には高速船を選ぶのが良いでしょう。
なお、ターミナルでは南岸にフェリー発着場所が、高速船は北岸に位置しています。
乗船チケットは電話予約することも可能で、受付は2ヶ月前からとなっています。
北大東島・南大東島
いずれもフェリーのみ週1便の運航で、ターミナルからは、片道最大15時間ほどの場所にあります。
フェリーでの長い船旅になることが予想されますので、行きはフェリーで帰りは飛行機でといったように交通手段を組み合わせて旅の計画を立てるのも良いでしょう。
なお、発着場所はターミナルの北岸にあり、乗船チケットは当日購入のみの受付です。
久米島
フェリーのみの運航で直行便はなく、久米島と渡名喜島の両島に寄港します。
また、フェリーが2隻あるため、船の種類によって島到着までの所要時間が30分〜40分ほど異なります。
ターミナルの南岸にフェリー発着場所があり、乗船チケットは窓口、もしくは代理店で購入することが可能です。
受付は1ヶ月前からとなっています。
※電話での予約は不可のため、ご注意ください。
那覇空港から泊港へのアクセス方法
離島への玄関口である泊港(とまりん)への、那覇空港からのアクセス方法をご紹介します。
泊港は、国道58号線沿いにあり、那覇空港からもアクセスが良い複合型ターミナルです。
そのため、どの方法を利用しても辿り着きやすくなっています。
最も料金を安く済ませるのなら、路線バスや高速バスでのアクセスがおすすめです。
那覇空港からバスに乗り、泊高橋(とまりたかはし)というバス停で下車したら、そこから徒歩10分ほどで辿り着きます。
また、路線バスの場合は、琉球バスの天久99番(新都心線)や120番(名護西空港線)に乗り、高速バスの場合は、一日9便ほど運行されている「やんばる急行バス」を利用しましょう。
なお、バスの他にも那覇空港駅の最寄り駅である美栄橋駅からモノレールで行く(所要時間約15分)、タクシーで行く(所要時間20〜30分)、レンタカーで行く方法など、さまざまなアクセス方法があります。
泊港の駐車場について
泊港の施設内には、600台まで収容が可能で24時間営業の大型駐車場が完備されています。
こちらは離島への旅行者はもちろん、近隣住民や通勤のための契約駐車も可能なので、非常に利便性が高いです。
この他にも地下駐車場や近隣の駐車場もあるので、立体駐車場が満車の際などにご利用ください。
フェリー・高速船を利用する際の注意点
沖縄本島から離島に行くにはフェリー・高速船を利用するのが便利で快適ですが、利用する際に注意しなければならない点がいくつかあります。
まず、フェリーの場合最低1時間、高速船は最低40分ほどの時間がかかり、最大8〜15時間所要時間がかかる離島もあります。
また、航路が限定されている場合が多く、途中でどこかに寄ることができないため、日程や時間の調整はもちろん、行き先によっては長旅に備えての準備も必要です。
さらに、海況によっては欠航したり、運行しても船の揺れが激しかったりする場合もあるため、事前に天候や海況をチェックすることと、船酔いしやすい方は酔い止めを飲んでおくことをおすすめします。
時刻表を事前にチェックしよう!
フェリー・高速船に乗る場合には、事前に必ず時刻表をチェックしましょう。
航路やシーズンによって異なりますが、大体は9時〜18時までの間で、各便の出航時間や到着時間が定められています。
行き先を決めたら、とまりんのホームページや、各町村の船舶管理団体のホームページより、時刻表を確認してみてください。
事前予約がおすすめ
フェリーや高速船に乗船する際には、事前予約をしておくのがおすすめです。
特に、夏季などのオンシーズンには観光客が多く、フェリーや高速船はすぐに満席になるため、日取りが決まっている場合はなるべく早めに予約をしておきましょう。
ただし、行き先によっては、乗船チケットの販売が当日券のみということもあるので、事前にご確認ください。
なお、フェリー・高速船の事前予約については、フェリーターミナルや各町村の船舶管理団体までお問い合わせください。
事前に乗り場を把握しておこう
フェリーや高速船は行き先や船の種類によって、発着場所が異なっており、泊港にある施設、待合室やとまりんのメインビルからも、徒歩10分ほどかかる場合があります。
いくら時間がゆったりと流れる沖縄であっても、フェリーや高速船の出航時刻は、当然遅らせることはできません。
ほとんどの船は定刻になるとすぐ出航するので、乗り遅れることのないよう、事前に乗り場を把握しておきましょう。
万が一、さまざまな事情により間に合わない時にはチケットの払い戻しをしてくれる船もありますが、すべての船で行っているサービスではないので確認が必須です。
フェリーと高速船どっちで行くのがおすすめ?
フェリーと高速船で行くのでは、一概にどちらが良いとは言い切れず、それぞれにメリットやデメリットがあります。
以下にご紹介するものを確認し、行き先や状況に応じて最適な行き方を選んでみてください。
フェリーで行く方法
まずは、フェリーで離島に行く方法について、詳しくご紹介します。
フェリーで行くメリット
フェリーで離島に行くことには、多数のメリットがあります。
高速船と比べると時間はかかるものの、その間のんびりと船上からの景色を眺めることができるので、船旅そのものを楽しみたい方にとっては、最良の交通手段と言えます。
また、料金が行き先によっては異なるものの、片道1600円台〜5000円台と、比較的低価格であり往復チケットだと数百円安く購入できるフェリーもあるので、なるべく費用を抑えたいという方にもおすすめです。
フェリーで行くデメリット
慶良間諸島方面に向かうフェリーは便数が少なく、週に1便のみや半月のみの運航であったり、直行便がなかったりして不便な面があります。
また、高速船で行けば35分〜40分ほどで到着する離島にも1時間以上かかるなど、時間が必要というのが最大のデメリットです。
料金・時刻表について
離島行きのフェリーの料金や時刻表について、渡嘉敷島と座間味村(座間見島と阿嘉島)の運航ダイヤなどの情報を抜粋してご紹介します。
〈座間見島行きフェリー時刻表〉
便 1便
那覇泊港発 10:00〜
阿嘉 到着 11:30
出発 11:45〜
座間味 到着 12:00
出発 14:00〜
阿嘉 到着 14:15
出発 14:30〜
那覇 到着 16:00
〈座間見島フェリー料金〉
大人 片道2150円 往復4090円
子供 片道1080円 往復2060円
団体(大人)1940円 往復3880円
(子供)980円 往復1960円
障がい者(大人)1080円 往復2160円
(子供)540円 往復1080円
〈渡嘉敷島行きフェリー時刻表〉
3月〜9月 1便
那覇泊港発 10:00〜
渡嘉敷港 到着 11:10
出発 16:00〜
那覇泊港着 17:10
10月〜2月 1便
那覇泊港発 10:00〜
渡嘉敷港 到着 11:10
出発 15:30
那覇泊港着 16:40
〈渡嘉敷島行きフェリー料金〉
大人 片道1690円 往復3210円
子供 片道850円 往復1610円
団体(大人)1520円 往復3040円
(子供)760円 往復1520円
障がい者(大人)850円 往復1700円
(子供)430円 往復850円
※大人のみ別途環境協力税100円がかかります。
料金や時刻表はシーズンや年度によって変更される場合がありますので、上記はあくまでご参考までにご覧ください。
また、最新情報については船舶管理団体のホームページや町村ホームページを随時ご確認ください。
チケットの予約方法について
泊港からのフェリーチケットの予約や購入には、インターネット、電話、窓口の3つの方法があります。
渡嘉敷島行きフェリーなど、船によっては2ヶ月前から予約が可能な場合もありますので、オンシーズンに行かれる方は、早めの予約ができるというのも嬉しいポイントです。
なお、各離島へ行く船は、それぞれの町村の管理団体が管理を行っているため、予約方法が各々で異なっています。
行き先ごとの詳しい情報については、以下泊港のホームページや、各船の管理団体ホームページから直接ご確認ください。
高速船で行く方法
次は、高速船で離島へ行く場合の方法について詳しくご紹介します。
高速船で行くメリット
高速船で離島に行くメリットは、何といっても最速時間で行くことができる点ではないでしょうか。
例えば、渡嘉敷島などはフェリーで行くと1時間以上かかるものの、高速船だと遅くとも40分で到着します。
さらに、フェリーよりも便数が多いため、行きたい日にフェリーの便がなくて困っている方や、スケジュール上最速で移動したいという方におすすめです。
高速船で行くデメリット
高速船は速く目的地に辿り着ける分、やはり料金がフェリーよりも割高です。
フェリーと比べて片道料金が1000円近く高いということもあるため、なるべく交通費を抑えたい方には不向きと言えるでしょう。
料金・時刻表について
離島行きの高速船の料金や時刻表について、渡嘉敷島と座間味村(座間見島と阿嘉島)の運航ダイヤなどの情報を抜粋してご紹介します。
〈クィーンざまみ高速船時刻表〉
便 1便
那覇泊港発 9:00〜
阿嘉 到着 ↓
出発 ↓
座間味 到着 9:50
出発 10:00〜
阿嘉 到着 10:10
出発 10:20〜
那覇泊港着 11:10
便 2便
那覇泊港発 15:00〜
阿嘉 到着 15:50
出発 16:00〜
座間味 到着 16:10
出発 16:20〜
阿嘉 到着 ↓
出発 ↓
那覇泊港着 17:10
〈クイーンざまみ高速船料金〉
大人 片道2150円 往復4090円
子供 片道1080円 往復2060円
団体(大人)1940円 往復3880円
(子供)980円 往復1960円
障がい者(大人)1080円 往復2160円
(子供)540円 往復1080円
〈マリンライナーとかしき高速船時刻表〉
※1日2便の運航となりました。
3月〜9月 1便
那覇泊港発 9:00〜 10:00〜
渡嘉敷港 到着 9:40 10:40
2便
那覇泊港発 16:30〜 17:30〜
渡嘉敷港 到着 17:10 18:10
10月〜2月 1便
那覇泊港発 9:00〜 10:00〜
渡嘉敷港 到着 9:40 10:40
那覇泊港発 16:00〜 17:00〜
渡嘉敷港 到着 16:40 17:40
※その他シーズン運航あり。
詳しくはこちらのページも併せてご覧ください。
渡嘉敷村公式サイト
〈マリンライナーとかしき料金〉
大人 片道2350円 往復4810円
子供 片道1270円 往復2410円
団体(大人)2280円 往復4560円
(子供)1140円 往復2280円
障がい者(大人)1270円 往復2540円
(子供)640円 往復1270円
※大人のみ別途環境協力税100円がかかります。
料金や時刻表はシーズンや年度によって変更される場合があります。
最新情報については、船舶管理団体のホームページまたは、町村ホームページをご確認ください。
チケットの予約方法について
泊港からの高速船の予約や購入には、フェリーと同様にインターネット予約や電話、窓口購入といった方法があります。
各離島へ行く高速船に関しても、それぞれの町村が管理を行っているため、予約方法がそれぞれ異なります。
行き先ごとの高速船のチケットの予約についての情報は、各団体のホームページにて最新情報をご確認ください。
まとめ
沖縄本島の観光とはひと味違う、慶良間諸島方面の離島への船旅についてご紹介しました。
本島の観光だけでも十分に楽しめる沖縄旅行ですが、滞在日数が長い場合や、よりディープな沖縄を楽しみたいという方は、ぜひフェリーや高速船で離島を訪れてみてください。
きっと、記憶に残る貴重な船旅ができるに違いありません。