
世界を魅了するケラマブルーとは?慶良間の海の魅力・おすすめのアクティビティもご紹介
慶良間諸島ってどんなところ
慶良間諸島(けらましょとう)は、沖縄本島の西40キロの沖合に浮かぶ、大小20余りの島々です。
渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島、慶留間島の4つの島が有人島となっています。
ダイビングやホエールウォッチングで人気の慶良間諸島は、世界中から観光客が訪れるスポットです。
慶良間諸島へは、フェリーや高速船を利用して行くことができます。
慶良間の魅力
慶良間諸島の魅力は、世界的に知られる美しい海と壮大な大自然です。
渡嘉敷島や座間味島周辺はラムサール条約登録地となっており、座間味島は「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」で二つ星を獲得するなど、慶良間の美しい海の知名度は上がり続けています。
景観の美しさだけではなく、慶良間諸島周辺の海ではサンゴの種類が250以上も確認されており、ザトウクジラの繁殖地となっているなど、ダイナミックな自然環境が残るエリアでもあります。
世界を魅了するケラマブルー
ケラマブルーという言葉を聞いたことがありますか?
慶良間諸島のビーチに広がる白い砂浜と透明度の高い海、そして降り注ぐ南国の強い日差しが作り出す青いグラデーションは、ケラマブルーと呼ばれています。
マリンアクティビティの聖地
美しいケラマブルーの海なら、どんなマリンアクティビティもワンランク上の満足感が得られるでしょう。
ダイビングやシュノーケリングなどはもちろん、カヌーやカヤック、そしてSUPにバナナボートなど、たくさんのマリンアクティビティを堪能できます。
とくにこのエリアならではのマリンアクティビティはホエールウォッチング。
ザトウクジラの親子が連れ立って泳ぐ姿は感動的です。




壮大な大自然
慶良間諸島は、31番目の国立公園に指定されています。
透明度の高い海、さまざまな種類のサンゴ、ザトウクジラの繁殖、白い砂浜など、海が作り出す壮大な大自然こそが、慶良間諸島の魅力であり財産です。
ケラマブルーの魅力
慶良間諸島は、以前から世界中のダイバー達が憧れるダイビングスポットとして有名でしたが、ラムサール条約への登録やミシュランガイドへの掲載により、その名前はより広く世界的に知られるようになりました。
その知名度を高めた理由の一つが、澄んだ海に差し込んだ太陽光が反射することで作られるケラマブルーの海です。
世界屈指の美しさ
慶良間の海でボートに乗ると、まるで空中に浮いているかのように思えるほど透き通った海が広がります。
深い海底まで見えそうなほど透明な海には、熱帯魚の群れが泳ぎ、たくさんのサンゴが群生しています。
そんなケラマブルーの海は、ダイバーをはじめとして世界中から多くの観光客が訪れるスポットです。


真っ白な砂浜とのコントラスト
慶良間の砂浜が真っ白なのは、サンゴのかけらでできているからです。
サンゴの体は石灰質のため、死んだ後は真っ白なかけらとなり、海底に降り積もります。
不純物の少ない透き通った海は日差しを海底まで届け、そして白い海底は光を反射して海の青さを引き立てて、真っ白な砂浜と青い海のコントラストが生み出されます。
サンゴの海がもたらす豊かな恵みは、海ばかりでなく海岸でも受けることができるのです。
エメラルドグリーンの海は写真映え必至
慶良間諸島はあちこちに美しいビーチがありますが、いずれも本州では見られないエメラルドグリーンの海が広がっています。
南国の日差し、白い砂浜、エメラルドグリーンの海とともに、たくさん写真を撮って思い出を残しましょう。
慶良間のおすすめビーチ
豊富なサンゴ礁のおかげもあり、慶良間には真っ白な砂浜のビーチがたくさんあります。
どのビーチもおすすめなのですが、ここでは3つの島から代表的なビーチをご紹介しましょう。
古座間味ビーチ
古座間味(ふるざまみ)ビーチは、座間味(ざまみ)島にあり、ダイビングやシュノーケリングのスポットとして人気があります。
ビーチの特徴
古座間味ビーチの魅力は、なんといっても透明度の高い海にあります。
きれいと言われる沖縄本島の海より圧倒的に美しいビーチです。
透明度が高く魚の種類も豊富で、サンゴ礁も豊かな古座間味ビーチは、ウミガメの産卵地としても知られています。
那覇空港・座間味港からの行き方
那覇空港から古座間味ビーチに行く場合、まず泊港に向かいます。
泊港までは、モノレールのゆいレールやタクシー、路線バスで行く方法があります。
ゆいレールなら美栄橋駅までは15分ほど、駅から泊港まで歩いて10分ほどです。
バスは路線バスしかないため、料金は安いのですが、30分近くかかると考えたほうが良いでしょう。
タクシーであれば料金は2,000円せず、時間も15分ほどです。
泊港から座間味島へ向かう船は、「フェリーざまみ」と「高速船クイーンざまみ」があります。
フェリーは阿嘉島を経由して座間味島に向かいますが、高速船は阿嘉島経由の座間味島行と、座間味島経由の阿嘉島行があります。
座間味港までの所要時間は、フェリーなら約120分、高速船なら約50分です。
繁忙期は満席となることがありますので、船のチケットは事前に予約することをおすすめします。
予約は、座間味村役場那覇出張所(098-868-4567 受付時間10:00~17:00)で受け付けています。
座間味港から古座間味ビーチは歩いて20分程度の距離ですが、起伏が激しいため、村営バスでの移動が便利です。
バスは1時間に1本程度の少なさですので、乗り遅れないようご注意下さい。
阿波連ビーチ
阿波連(あはれん)ビーチは、渡嘉敷(とかしき)島のメイン海水浴場です。
全長800メートルの弧を描いた白い砂浜が広がります。
ビーチの特徴
白い砂浜とコバルトブルーの透明な海、そしてビーチ近くまで茂る草木の緑のコントラストが美しい阿波連ビーチ。
阿波連ビーチに来たらぜひシュノーケリングを体験してみましょう。
澄んだ海は日光が海底深くまで届き、その中をさまざまな熱帯魚が泳ぐ様子はシュノーケリングならではの光景です。
遠浅なビーチなため、シュノーケリングはもちろん、お子様も安心して水遊びができます。
那覇空港・渡嘉敷港からの行き方
那覇空港から泊港までの行き方は、古座間味ビーチの欄をご参照ください。
泊港から渡嘉敷島へは、「マリンライナーとかしき」なら35分、「フェリーとかしき」なら70分の距離です。
沖縄本島からでも気軽に日帰りで楽しめる島ですね。
船のチケットは、2ヶ月前の同日から電話で予約ができます。
予約先は、渡嘉敷村船舶課 098-987-2537、渡嘉敷村那覇事務所 098-868-7541です。
夏の繁忙期には満席となることがありますので、事前予約をおすすめします。
渡嘉敷港から阿波連ビーチへは、1日3~4本ですが路線バスが走っています。
所要時間は15分程度です。
徒歩では1時間以上かかりますし、イノシシも出るようですので、バスを利用しましょう。
また、10名乗りのワゴンタクシーも営業しています。
路線バスに乗り遅れたりした場合には、便利ですね。
北浜ビーチ(ニシバマビーチ)
北浜と書いてニシバマと読むこのビーチは、阿嘉島にあります。
慶良間諸島の中でも飛び抜けた透明度を誇る海を持つビーチです。
ビーチの特徴
北浜ビーチは、砂浜の直ぐそばまでサンゴ礁が生息しています。
ビーチは沖合50~60メートルまで遠浅の遊泳区域ですが、その沖は急に深くなるドロップオフですので注意が必要です。
透明度30メートルとも言われる澄んだ海は、サンゴや魚たちを間近に見ることができます。
サンゴ礁周辺にはとくに魚が多く、シュノーケリングには絶好のスポットになっています。
那覇空港・阿嘉港からの行き方
那覇空港から泊港までの行き方は、古座間味ビーチの欄をご参照ください。
阿嘉港は、泊港から座間味港へ行く船の経由地です(座間味港経由で阿嘉港に行く船もあります)。
船についても座間味港行きと同じですので、古座間味ビーチまでの行き方をご参照ください。
阿嘉港から北浜ビーチは徒歩で15~20分ほどの距離にあります。
港の前から一本道をたどれば着きますが、真夏の直射日光の下で歩くには、すこし大変かもしれません。
慶良間の海で楽しめるアクティビティ
慶良間諸島の海にはさまざまなマリンアクティビティがあります。
ここではおすすめのアクティビティをご紹介しましょう。
シュノーケリング
シュノーケリングは、水中メガネやフィンを使って、水面や浅い水中を散歩するアクティビティです。
使う器具が少なくシンプルで、安全なアクティビティであることから、お子様連れや初心者の方も楽しめます。

楽しみ方・魅力
透明度の高い慶良間の海では、シュノーケリングで水面からでも、サンゴ礁や熱帯魚を楽しむことができます。
先ほどご紹介した、阿波連ビーチ、古座間味ビーチ、北浜ビーチなどでは遠浅の海が広がり、シュノーケリングスポットとしても人気です。
慶良間はウミガメの生息地でもあり、水中で優雅に泳ぐ姿が見られることも。
冬でも水温が高いので、季節を問わず楽しむことができますね。

ダイビング
本格的に海中の景色を楽しむなら、ダイビングがおすすめです。
水面近くの深さから海を覗き込むシュノーケリングと違い、より深く潜って行くことができます。
ダイビングは本来ライセンスを必要とするアクティビティですが、未経験者や初心者のための「体験ダイビング」なら、ライセンスなしでも楽しめます。
ツアー前に講習会があり、機器の使い方や耳抜きの仕方などを会得したら、インストラクターとともに慶良間の海に潜ってみましょう。

楽しみ方・魅力
慶良間には、ダイビング上級者はもちろん、初心者でも楽しめるスポットが100以上あると言われています。
どのツアーも、参加者1~2人に対し1人のインストラクターがついていますので、初心者の方でも安心して参加することができます。
さまざまな種類のサンゴや色とりどりの熱帯魚、運が良ければ優雅に泳ぐウミガメも見られますよ。
慶良間の海を知り尽くした地元ガイドが、おすすめのスポットに連れて行ってくれることでしょう。
透明度が高く、海底までも届く陽の光が反射して輝くケラマブルーの海を堪能して下さい。
SUP
SUPはスタンドアップパドルボードと呼ばれる、海面を散歩するアクティビティです。
幅の広いボードの上に立ち、一本のパドルで漕ぎながら、自由自在に進むことができます。
その安定性の高さから、はじめて乗る人もすぐに使いこなせるようになります。

楽しみ方・魅力
慶良間の海は透明度が高く日差しが海底まで照らして見えるため、海上でSUPに乗っていると自分がとても高いところにいるような錯覚を覚えます。
SUPのツアーには、日の出や日の入り時間帯や、星空を観察するナイトツアーなどがあり、時間帯によってさまざまな表情を見せる慶良間の海を堪能できます。
クルージング
慶良間の海を船で遊覧してみるのもおすすめです。
慶良間諸島にある島々を船の上から観光するクルージングなら、泳ぎが苦手な方や、小さなお子様がいらっしゃるご家族でも、気軽に楽しめますね。
楽しみ方・魅力
慶良間諸島には無人の島がたくさんあります。
いずれもほとんど人の手が入っておらず、鮮やかなサンゴ礁や広大なマングローブ林などを見ることができます。
また、グループでのご利用なら船上でパーティーができるツアーもおすすめです。
マリンスポーツ
慶良間で楽しめるマリンスポーツはたくさんあります。
水上バイクなどで引っ張られるバナナボートやパラセーリングなどは、南国の海ならではのマリンスポーツです。
バナナボートは不安定なバナナ型のチューブに複数の人がまたがり、速いスピードで引っ張ってもらうスリリングなアクティビティ。
また、パラセーリングではパラシュートを背負い、上空からの景色を楽しむことができます。

楽しみ方・魅力
慶良間のビーチはどこも遠浅ですので、バナナボートでひっくり返っても、すぐに立ち上がれます。
海に落ちるのも楽しいアクティビティですので、何度も挑戦してみてくださいね。
また、パラセーリングなら上空40メートル程の高さから慶良間諸島を見下ろすことができます。
ケラマブルーの海に点在する島々や、隣の沖縄本島、遠く八重山諸島まで見渡していると、自分が南の島にいることをさらに実感できでしょう。
カヌー・カヤック
カヌー・カヤックは、転覆しそうで不安という方がいらっしゃいますが、お尻を舟底につけて座るため、じつは安定性が高いアクティビティです。
乗ってみるとその安定性に驚く方も多いです。
また、マリンアクティビティですので、救命胴衣をかならず付けます。
そのため、万が一転覆しても、溺れる心配はありません。
SUP同様、海の上をのんびり散歩するには最適なアクティビティです。

楽しみ方・魅力
慶良間の海の上を滑るように進むカヌー・カヤックなら、無人島のマングローブ林にも近づくことができます。
亜熱帯にしか生息していない動植物を観察したり、熱帯魚の泳ぐ澄んだ海の中を覗き込んだりしてみましょう。
また、日の出や日の入りの時間帯に、刻々と変化する海の表情を見るツアーや、夜間に満天の星空を鑑賞するナイトツアーなど、時間帯によってさまざまな楽しみ方があるのもカヌー・カヤックの魅力です。


ホエールウォッチング
慶良間諸島周辺の冬は、ザトウクジラが訪れる季節です。
ザトウクジラは、この温暖で穏やかな海で繁殖活動を行い、出産と子育てをします。
2月頃から親子で泳ぐ姿を目にするようになり、春になると体力がついた子供のザトウクジラとともに、北の海へと帰っていきます。

楽しみ方・魅力
冬の慶良間諸島の代表的な楽しみ方がホエールウォッチングです。
どのツアーも遭遇率は100%に近く、大きな音とともに水を噴き上げるブローや、尾びれで海面を叩くパフォーマンスなどを、かなりの至近距離で見ることができます。
慶良間で楽しめるおすすめのツアー3選
さまざまなアクティビティがある慶良間諸島ですが、せっかく遊ぶのなら地元のガイドに案内してもらえるといいですね。
はじめてのアクティビティでも、丁寧に教えてくれるでしょう。
ここでは慶良間諸島を思う存分楽しめるツアーを3つご紹介します。


まとめ
慶良間諸島の海についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか?
書ききれないほど、ご紹介したい魅力や楽しみがたくさんあります。
ケラマブルーの海や砂浜を、あちこちの島で楽しんでくださいね。