慶良間の夕方について!地元民が教えるサンセットスポット&夕方から楽しめるアクテビティを紹介
目次
慶良間諸島ってどんなところ
慶良間諸島(けらましょとう)は、沖縄本島南部の那覇市から西に約40kmの東シナ海に点在する、大小20余りの島からなる島嶼群です。
島嶼群とは大小さまざまなしまという意味で、「島」は大きなしま、「嶼」は小さなしまの意味です。
20程度ある島の中で、有人島は渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島、慶留間島の4島のみで、阿嘉島・慶留間島・外地島は橋によって繋がっています。
そして「ケラマブルー」と称される海は世界でも有数の透明度を誇り、スキューバダイビングやホエールウォッチングのポイントとして人気です。
また、日本で唯一の亜熱帯性の有蹄動物であるケラマジカというシカが生息しており、このうち屋嘉比島、慶留間島に生息するものは天然記念物に指定されています。
ケラマジカは慶良間諸島の各島間を泳いで移動する“島渡り”をしている姿が目撃されることもあるため、運が良ければ珍しい泳ぐシカを見られるかもしれません。
慶良間の魅力
青く透き通る海と白いサンゴ礁の美しさから、2014年3月5日(サンゴの日)に国内で31番目の新たな国立公園「慶良間諸島国立公園」として指定されました。
日本における国立公園とは自然公園法に基づき、日本を代表する自然の風景地を保護し利用の促進を図る目的で、環境大臣が指定する自然公園の一種です。
もともと1978年に沖縄海岸国定公園として指定されていましたが、慶良間諸島地域を分離して新たな国立公園となりました。
沖縄本島の那覇から日帰りできる距離に位置しているので、沖縄旅行の日程にも組み込みやすいのが嬉しいですね。
世界を魅了するケラマブルー
ここまでご紹介した通り、慶良間諸島には世界屈指の透明度を誇る海があります。
「ケラマブルー」と呼ばれる青く美しい海は、ダイビングの聖地として世界中のダイバーに人気です。
マリンアクティビティの聖地
慶良間諸島は周りをいくつもの島々で囲まれているので、年間を通して水温が比較的暖かく、ダイビングに適した地域です。
そのため、マリンアクティビティの聖地として世界各地のダイバーから愛されています。
壮大な大自然
先ほどもお話ししましたが、慶良間諸島は2014年に国立公園に指定されました。
そんな慶良間諸島では、美しい海と豊かな自然を堪能することができます。
ケラマブルーの魅力
慶良間諸島周辺の海は、その透明度だけではなく豊かな生態系も魅力の一つです。
ビーチから歩いて行ける場所には約250種もの様々なサンゴが密集しており、日本のサンゴの約60%が慶良間諸島に生息していると言われています。
また、慶良間諸島はウミガメの産卵地としても有名で、シュノーケリングやスキューバダイビング中に高確率でウミガメに遭遇できます。
それだけではなく、冬にはクジラが南下してくるスポットとしても有名です。
夏はウミガメやマンタを鑑賞し、冬にはホエールウォッチングと、季節を問わず一年中楽しむことができるのです。
慶良間の夕方について
慶良間諸島の日の入りの時間は、夏至だと19時30分ごろ、冬至では17時50分ごろとなっています。
東京では夏至だと19時ごろ、冬至は16時30分ごろなので、かなり遅い時間まで日が昇っているのがわかりますね。
慶良間の美しい夕日
慶良間の海は、夕暮れの美しさも必見です。
海の上に広がる夕日の景色を堪能するには、やはりサンセットツアーへの参加がおすすめ。
SUPやクルージング、ボートと様々な手段で海上に行くことができ、内容によっては浜辺でも楽しむことができます。
真っ赤に染まった海と、太陽が海面に沈む姿を満喫しましょう。
地元民が教えるおすすめのサンセットを鑑賞できるスポット
地元の人だけが知っている、素晴らしい夕日を鑑賞できる場所をご紹介します。
女瀬の崎展望台(座間味島)
女瀬の崎(うなじのさち)展望台は座間味島の西端にある展望台です。
スポットの特徴・見どころ
崖の上を歩いて行くようなスリルがあり、力強く波が打ち寄せる光景は圧巻です。
ダイナミックな地形や水平線、その先に沈む夕日を思う存分楽しめます。
那覇空港・座間味港からの行き方・駐車場の有無
女瀬の崎展望台には、バスと船を乗り継いで向かいます。
まずは那覇空港の国内線旅客ターミナル前からバスに乗り、那覇バスターミナルまで移動します。
那覇バスターミナルからは路線バスや高速バスを利用して「泊高橋」へ。
ここには那覇と慶良間諸島を繋ぐ「泊港フェリーターミナル」があります。
高速船「クイーンざまみ」に乗船したら、座間味港までは1時間10分ほど。
座間味港から「阿真キャンプ場前」までは村営バスを利用し、バス停から歩いて25分ほどで女瀬の崎展望台に到着します。
無料駐車場が解放されており、車だと座間味港から20分ほどで行くことができます。
神の浜展望台(座間味島)
女瀬の崎展望台とならび、座間味島の西側に面した展望台です。
スポットの特徴・見どころ
見下ろす浜には、海を隔ててすぐのところに小高く盛り上がった小島があり、ここは「シルグスク」と呼ばれる聖域です。
展望台は2階建てですが、周囲に高い木がないため見晴らしがよく、連なる島々を一望できます。
ここは島の西側に面しているため、美しい夕日を存分に眺めることができます。
那覇空港・座間味港からの行き方・駐車場の有無
神の浜展望台は女瀬の崎展望台と隣接しているため、ほぼ同じルートになります。
那覇空港からバスを利用して「泊港フェリーターミナル」へ。
そこから高速船「クイーンざまみ」で座間味港へ向かい、村営バスに乗り換えます。
「阿真キャンプ場前」でバスを降りてからは、神の浜展望台まで徒歩20分ほどです。
ここも駐車場が無料で解放されており、車を使用する場合は約10分で行くことができます。
ヒズシビーチ(阿嘉島)
阿嘉島の西側にあり、港から徒歩で行けるビーチです。
スポットの特徴・見どころ
島の西側に位置しているため、きれいな夕日を見ることができます。
遊泳ビーチではないので海水浴客はほとんどおらず、静かな浜辺です。
穏やかな遠浅の海が広がり、正面には無人島の久場島が見えるロケーションで、水平線に沈む夕日を鑑賞することができます。
那覇空港・阿嘉港からの行き方・駐車場の有無
那覇空港からヒズシビーチへはバスと船を使っていきます。
まずは船に乗るため、那覇空港からバスを利用して「泊港フェリーターミナル」へ。
高速船「クイーンざまみ」に乗り換え、約50分で阿嘉港へ到着します。
阿嘉港からヒズシビーチまでは徒歩で10分ほど。
駐車場はありませんが、駐輪場はあります。
夕方から楽しめるアクティビティ
慶良間諸島では美しい夕日を楽しめるアクティビティが多くあります。
SUP
SUP(サップ)とは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略称です。
ボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいく新感覚のアクティビティです。
楽しみ方・魅力
SUPに乗って眺める夕日は、いつもとは違う美しさです。
太陽が海に沈んでいき、海面がオレンジに染まっていく様子を海上で見ることができます。
まさに夕日包まれているような感覚はSUPでしか味わうことができないでしょう。
夕方の海は波が少ないため、初心者が参加しやすいのも嬉しいですね。
クルージング
クルーズ船に乗って船上から景色を楽しむのもおすすめです。
楽しみ方・魅力
自分でパドルを漕ぐのではなく、船に乗って海上を進みます。
揺れにくい船でゆっくりとくつろぎながら夕日を眺めることができます。
ツアーによっては、食事を楽しんだり、ドローンを飛ばして空中撮影をしてもらったりできるので、お好きなサンセットクルーズを満喫しましょう。
ヨガ
元々は古代インド発祥の宗教的な鍛錬でしたが、現代では心身をリラックスさせる効果があるとして人気のエクササイズです。
また、体のゆがみを矯正したり、柔軟性や体力を向上させたりといった効果も期待できます。
楽しみ方・魅力
美しい砂浜で夕日を浴びながらヨガを楽しむことができます。
サンセットSUPヨガも開催されているため、慶良間の美しい海の上で、ゆったりと贅沢な時間を過ごせますよ。
オレンジ色に染まる空と海に包まれて、心も体もリフレッシュさせましょう。
まとめ
沖縄の慶良間諸島についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。
海の上で夕日を満喫したり、浜辺や展望台などからもゆったりと眺めたり、いろいろな場所で撮影めぐりをするのも良いかもしれません。
大小さまざまな島がある慶良間諸島で、素敵な夕焼けの景色を探してみてくださいね。